手術のご案内

日帰り手術の意義とメリット

眼科手術はここ数年来の低侵襲化の進歩が目覚ましく、大多数の手術は局所麻酔でほとんど痛みもなく短時間で終了するので、術前の絶食・休薬や長期間の術後安静の必要がなくなり、術後数時間で普通に歩行していただいたり、日常生活で支障なく動くことが可能です。そのため、医療保険費の高い欧米では、眼科手術での病床負担金の割り当てはなく、日帰り手術のスタイルが一般的であります。日本においても、ここ数年来で白内障に特化した日帰り手術の普及がかなり進んできています。

医療法人聖佑会グループでは2014年2月の「おおしま眼科クリニック」より発足以来、長年にわたり大学病院や眼科専門病院で培ってきた先端技術と臨床経験を生かして、超音波白内障手術眼内コンタクトレンズ手術(ICL)レーザー眼瞼形成手術はもちろんのこと、専門性の高い網膜剥離や黄斑疾患に対する網膜硝子体手術から緑内障インプラント手術や斜視手術まで、すべての眼科手術を日帰り手術の形式で行っております。幸いにも地域の患者様と先生方に「手術のクォリティー」に対する高い信頼が得られて、現在ではグループ全体で年間4,000件を超える手術を行う、日帰り眼科手術専門施設にまで成長することができました。これまで手術させて頂いた患者様の約3割が他の医療施設からの紹介患者様ですので、今後とも皆様からの信頼を糧に患者様一人ひとりの視力回復の「質」を極める眼科手術を継続して参りたいと存じます。

これまで当グループでの日帰り手術をご選択された患者様には、身疾患がなく比較的に健康で入院したくない方がもちろん一番多いのですが、これ以外では日帰り手術の恩恵が高い患者背景として、手術を急がれる方やお仕事の大変忙しい方、介護が必要な同居家族がいる方、透析中の方、独り身で煩雑な入院手続きが困難な方、そしてペットのいる方などがいらっしゃいます。とりわけ、70歳以上で手術を受けられる場合には、医療費の自己負担額が入院に比べ20%程度少なくなるメリットがございます。

このように日帰り手術はたいへん魅力的ですが、残念ながら短所や限界もあります。患者様の背景として、重い全身疾患を患っている場合では、短時間の眼科手術といえども、術前後に内科による全身管理が必要なことがありますので、入院のうえ眼科と内科が連携して治療にあたる方が安全と思われます。また、重症度の高い外傷や増殖性疾患で長時間の手術が予想される場合や重度の認知症を有する患者では、全身麻酔での手術がより安全と思われます。この場合、全身麻酔後の管理は患者自身やご家族だけでは困難ですので、やはり入院手術の方が好ましいと考えられます。

当グループでは、日帰り手術を希望される患者様に対して、熟練した手術技量と最先端の医療設備の元での安全かつ良質な医療サービスを真摯に提供できるようにスタッフ一同心がけております。また、遠方からの紹介患者については、白内障手術の場合は術翌日より紹介元で術後診察を受けて頂くことも可能です。網膜剥離などの硝子体手術の場合は、当日はクリニック近くの宿泊施設に一泊していただき、翌日の診察で病状が安定していると判断した場合には、その翌日より紹介元で受診する選択肢もありますので、当院もしくは受診中のクリニックとご相談ください。

手術のご案内

手術室は世界最先端レベルの器械と設備

当院の手術室は、最新の手術機械とクリーン設備を備えています。世界最先端レベルの機械と設備に加えて、あらゆる疾患に対して高い専門技術で手術を行っています。
手術は基本的に金曜日ですが、網膜剥離など緊急性のある疾患の手術は随時対応しています。
手術に関するご説明は、事前に院長もしくは執刀医から患者様ご本人または同伴のご家族にさせていただきます。患者様が安全かつ安心に手術を受けられるよう、スタッフ一同努めてまいります。不明点や質問がありましたら、お気軽にご相談ください。

おおしま眼科松原クリニック 手術室

当院で行っている日帰り手術

患者様の不安・緊張を和らげるために

患者さんが眼科の手術において、一番不安に感じられるのは、「手術中にどのようなことをされるか分からないことが不安」というお声が多くいらっしゃいました。眼科の手術のほとんどは、局所麻酔のため、意識がある状態で行われます。したがって、患者様は不安や緊張を感じながら手術を受ける方もいらっしゃいます。
当院では、希望される患者様に対して、手術前に手術の内容や流れを、患者さんご自身が理解し、納得されるまで説明を行います。患者様の不安点を解消し、少しでも緊張が和らげるよう努めています。
また、スタッフ一同患者様に寄り添い、不安な心理状態を理解しながら、より良い状態で手術を受けられるよう心がけています。

少しでもリラックスした環境で手術を受けていただくために

緊張する手術を少しでもリラックスして、不安な気持ちを和らげるよう、手術室には心地よいBGMを流しています。また、肌寒く感じる方にはタオルケットで保温できるよう、心身のサポートに努めています。

クリーンな手術室で安全性の高い医療を提供

手術室は、手術で使用する機器や器具の管理、感染予防対策はもちろん、特別な換気システムによってウイルス除去などを行い、感染予防をしっかりと取っています。手術室の実際のクリーン度測定を専門業者にお願いし、定期的に行い清潔な手術室環境を維持しています。また、万が一の手術装置の不備があったときのために、バックアップの手術装置を常備しています。さらに、災害による停電に影響されずに手術が継続できるよう、無停電装置を設置しています。

高額療養費制度について

手術費などの医療費が高額になった場合、一定の自己負担限度額を超えた部分が払い戻されるのが高額療養費制度です。所得や年齢に応じて医療費の上限が決まっていて、いくつかの条件を満たすことで、負担を軽減する仕組みがあります。
所得や年齢ごとの自己負担限度額及び申請方法などの詳細は、厚生労働省ホームページ高額療養費制度を利用される皆さまへをご覧ください。

  • 高額療養費の還付は、1カ月分ごとの支払額合計が対象です。
  • 両眼手術は、高額医療費制度によって同一月内に手術を受ける方が還付が多くなる場合があります。
  • 生命保険に加入していて手術給付金特約がある場合、給付金を受け取れる場合があります。詳細はご契約の生命保険会社にご確認ください。

医療法人聖佑会日帰り手術ネットワーク

~幅広い地域から検査や手術にお越しいただいております~

検査・手術にお越しいただいている地域